2015.12.09 21:35

展示会は最高の未来市場！

ブースを派手にするだけではなく、
展示会で成功させるためのブログ

記憶に残し、結果を残す戦略的MC　岩下利朗

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『国際ロボット展・振り返りシリーズ』

☆本日の目次☆

MCとデモンストレーション
見込み客が濃くなる
展示会のエンターテインメント性
展示会は最高の未来市場

最高の未来市場（写真はイメージです）

前回は国際ロボット展で、
デモンストレーション任せになっているブースが多いこと、
来場者への愛情を持とう！

というお話を書かせて頂いた。

今回は、

同じくそのロボット展で人だかりが出来ていて、

「これは展示会として成功」

と思われたブースを紹介していきたいたいと思う。

《MCとデモンストレーション》

ロボット展ということで、

ロボットが主役。

各企業さまはここぞとばかりに、

技術を集結させたロボットのデモンストレーションを公開。

そのうちのある企業さまが、

ベルトコンベアーとロボットのコラボレーションを見せていた。

それを紹介しよう。

こちらの企業さまのデモンストレーションは、

ベルトコンベアーから流れてくる商品を

人間の姿に近いロボットたちがキャッチし、

その商品を寸分の狂いもなく、

陳列スペースに並べていくというもの。

それは芸術を見ているようで、

「おぉ～」

という声が出てしまうくらいだ。

さらに女性MCがその様子を説明し、

「これからは、

工場での単純作業の手間を無くし、

ヒトは、

ほかの付加価値を生み出すことに集中できる」

という

未来像を語る。

すべての商品を並べ終わったら、

ロボットたちは最後に残った商品を両手で持ち、

商品の裏側に書かれた

「THANK YOU」

の文字を来場者へ披露して

デモンストレーションは終わり。

こちらのブース、

かなりの人だかりができていた。

《見込み客が濃くなる》

すかさず女性MCより

「では、お隣の説明スペースで

弊社スタッフよりロボットの詳しい説明を…」

と別スペースへ促すコメントがあり、

実際に販売員によるプレゼンテーション

が行われようとしていた。

以前私が書いた、

「二段階の集客方法」

がこれである。

こちら

この時に離れていく人も当然出てきていたが、

かなりの人数がプレゼンテーションに残る。

そのあとは興味があった方は名刺交換をし、

さらには商談へ進む方もいただろう。

残った方はかなり濃い見込み客

として、リストに入る。

立ち去る方もいたが、

それでもこのロボットが記憶に残った

ことは間違いない。

「今日の展示会は情報収集が目的」から

「いつか購入を検討するかも」に変わった

方もいるだろう。

こちらの企業さまとしては

大成功のデモンストレーションである。

こちらも以前私がブログに書いた、

「来場者を分ける」

ということができているブースの良い例だとも言える。

こちら

《展示会のエンターテインメント性》

なぜ大成功したのか？

「MCがいたからと言いたいんだろう」

という声が聞こえてきそうだが、

その通りである。（それだけではないが）

これがもしデモンストレーションだけだったらどうか？

一瞬、客足は止まるだろう。

だが、

説明を入れることによって
エンターテインメント性が出てくる。

なければただのデモンストレーション。

デモンストレーションだけでも悪くないが、

そこから続くストーリーやドラマがない。

来場者は日ごろの業務から少し離れて、

「展示会での情報収集を楽しみたい」

という純粋な気持ちを持っている方も多い。

そこにエンターテインメント性が出ることで、

注目度が上がり、

一方のデモンストレーションだけだと

それで終わってしまうのでもったいないのである。